覚悟

こころの近くに耳を傾ける専門家 こころニア
大阪のルンさんです。

今回は、「覚悟」についてお話したいと思います。

ギン
「もしかしたら おれの命はあと数時間かもな
時間がねぇから覚悟が決まるってのも間抜けな話だが
今度はおれの意思でやってみようと思う。好きなように
そしたらもう逃げ場はねぇだろう?
何がドンへの忠義だ。おれは今までドン・クリークの名を
盾に逃げてただけだ。
覚悟決めりゃぁ敵が怖ぇだの てめぇが傷つかねぇ方法だの
くだらねぇこと考えなくてすむことを
その人(ルフィ)に教えてもらったよ!
今まで何に気をつかってためらっていたのか
そんな自分がバカバカしく思えてくるぜ」

これはドン・クリークという大海賊団船長の右腕である
鬼人の異名で知られるギンの別れ際のセリフ
今までのギンは、ただドンの指示通りに動くだけであり、
自分で考え行動することはなかった。
体中に何百もの武器を仕込んでいるドンと
生身の体ひとつでひるむことなく向かっていくルフィ!
誰に命じられるわけでもなく、あきらめることなく、
自分の意思で、守りたいもののために。
そして、ギンが最強とあこがれ従っていたドンが敗北する。
その敗北を見たギンがサンジに言ったもの。

自分の意思で行うことは責任が伴う。
ひとのせいにして逃げることはできない。
しかし、覚悟を決めればくだらないことを考えなくて済む
つまり自ら責任をもてば自由になれることに気づく。
責任もなく、言われたことをただやるだけの方が気が楽だ
と思う人もいるかもしれない。でもそれは やらされている
という不自由な思いから抜け出すことはできない。
責任を引き受け自分で考え実行した方が、達成感も得られ、
はるかにやりがいがある。
やりがいは、実は仕事の内容よりも、
責任を持てるか否かの方に依存しているのかもしれない。

思い起こせば約7年前 海外に拠点をつくるプロジェクトを
任される一員となり、ゼロからの立ち上げを行う。
進めていた途中で糖尿病となってしまい、1ヶ月のブランク
ができ、社長から海外渡航禁止を言い渡される。
海外渡航できないとなると、プロジェクトを進めることが
自分にとって困難であり、遠隔で中途半端な形で進めるか、
退くか、どちらしかないと自分の中で思ったものの、
どちらでもない、現地へ再び行き、プロジェクトを完遂
することを選んだ。(中途半端に終わらせたくない)
その為に、担当医に渡航OKの診断書を書いてもらい、
社長へ直談判し許可を得て完全復帰し完遂した。
言われたことを言われたままにする方が楽だと思うが、
自分にとってそれは仕事をしていると感じられない。

そしてこの時に改めて感じたことが、覚悟とは、
自分で決めたことを、その通りに進めるためには
どうするべきか?何をすべきか?どうあるべきか?
そして自分はどうしたいのか?
一生懸命考え、そして行動すること!これだと思った。
覚悟を決めたつもり つもりが付いているうちはまだ
決まっていない。まだまだつもりが付くことが多い。
あの時のようにほんとうに覚悟を決めれば、
良い意味で怖いものが何もない!と思う。

今までと違う自分へ こころ改革と行動あるのみ
覚悟を決めて

次回は、「勇気」についてお話したいと思います。